種類:特別天然記念物
名称:ニホンカモシカ
所在地:地域を定めず
指定年月日:昭和30年2月15日(特別天然記念物)
例年、ニホンカモシカの目撃情報が多く寄せられています。
ニホンカモシカは野生動物の中でも比較的おとなしく、人に危害を加えることはほとんどありません。
もし、ニホンカモシカを見かけた際には、刺激を与えず、やさしく見守って下さい。多くの場合、そのうち山へ帰って行きます。
ニホンカモシカの存在は岩手町の自然環境が豊かである証です。特別天然記念物の保護にご理解とご協力をお願い致します。
習性
- 比較的おとなしく、基本的に人を襲う事はありません。
- 昼夜行性です。
- 通常は単独行動をしています。
- 帰巣本能があるとされています。
- 4~6月頃が出産期で、子供と一緒のときは、人間に危害を加えることがあります。
対応方法
生きている場合
⇒そのまま見守ってください。
- 必要以上に近寄らないでください。
- 興奮させたり、必要以上に騒ぎたてたりしないでください。特に犬に吠えられたりすると興奮しますので、近づけないようにしてください。
- 逃げ道をふさがないでください。特に正面に立つのは危険です。
- 静かにその場を立ち去ってください。そっとしておけば、だいたい自然に帰ります。
病気・怪我等で動けなくなっている場合
⇒教育委員会へご相談ください。
- 必要に応じて保護します。
- 道路上で交通の妨げになっている等の場合を除き、できるだけ動かさないようにしてください。
死亡している場合
⇒教育委員会へご連絡ください。
- 検死等を行い、国等へ届け出をする必要があります。
- 道路上で交通の妨げになっている等の場合を除き、できるだけ動かさないようにしてください。
注意点
- 反芻性の草食動物で、反芻中は座り込んであまり動かないため、しばしば衰弱していると思われがちですが、多くの場合、休憩しながら反芻しているだけですので、しばらく様子を見てください。
- 見晴らしの良い所で動かず、ずっと眺めていることもありますが、ほとんどの場合は動けなくなっているわけではありません。
- 幼獣が単独でいる場合、親とはぐれたと思い保護することがありますが、ほとんどの場合は近くに親がおり、様子を伺っています。むやみに近づいたりすると、親が威嚇したり危害を加えてきたりしてくる場合もあります。また、幼獣は一度捕獲されると自然に帰るのは困難となるため、近寄ったり触れたりせず、見守ってください。
ニホンジカとニホンカモシカの違い
名前が似ているためよく混同されがちですが、ニホンジカはシカ科の動物であるのに対し、カモシカはウシ科の動物でヤギの仲間に近く、生物学的には別の動物です。
ニホンジカの場合は、農林環境課 環境係(62-2111 内線308)へご連絡ください。
ニホンジカ |
ニホンカモシカ |
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習性 |
群れで行動する。 |
単独行動が多い。 |
外見 |
オスはメスより大型で、成獣のオスは枝分かれした角を持つ。角は春に生え変わる。 体色は茶色一色で、尻だけ白色。夏場は白斑が出る。 頭胴長110~170cm、体重40~100kg程になる。 |
外見ではオスとメスの違いはほとんど見られない。オス、メスともに成獣は8~15cm程度の角を持つ。 体色は黒褐色~灰褐色(個体差あり)。 頭胴長約130cm、体高約75cm、体重30~40kg程度である。 |
性格 | 非常に憶病。 | 温和で人懐こく、人を見ても逃げない。 |