県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会では、県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想に基づき、管内のごみ焼却施設を1箇所に集約することとしており、その候補地を選定するため、県央ブロックごみ処理施設候補地検討委員会を開催しております。

県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会、県央ブロックごみ処理施設整備候補地検討委員会の
活動状況(開催日程、協議内容、議事録)は、盛岡市ホームページをご参照ください。

県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想

 盛岡広域振興局管内3市5町(盛岡市、八幡平市、滝沢市、葛巻町、岩手町、紫波町、矢巾町)と一部事業組合(6団体)で構成する「県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会」では、効率的なごみ処理や環境負荷の軽減を図るため、廃棄物の広域化処理について検討を進め、広域化処理に関する基本方針や方向性について「県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想」を2015年1月に策定しましたが、その後、経費の振り分けが統一的な基準で行われていなかったことなどが判明したことから、経費の精査に伴い構想の一部を修正しました。

  基本構想の本編及び概要については、下記PDFファイルをご覧ください。

県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想(一部修正後)(PDFファイル:3MB)

県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想概要(一部修正後)(PDFファイル:2MB)

県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想リーフレット(一部修正後)(PDFファイル:1MB)

PDFファイルは、別ウィンドウが開きます。)

 

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。(別ウィンドウが開きます。)

基本構想(案)に係るパブリックコメント等の結果について

1.目的

盛岡広域振興局管内3市5町(盛岡市,八幡平市,滝沢市,雫石町,葛巻町,岩手町,紫波町,矢巾町)と一部事務組合(6団体)で構成する県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会(以下「協議会」という。)が「県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想」を策定するにあたり,広く協議会構成市町の住民から意見等を聴取し,成案化の過程に反映させることを目的とする。

2.岩手町の実施概要

(1)実施期間

 平成26年9月10日(水)から9月30日(火)まで(21日間)

(2)周知方法

 岩手町公式ホームページへの掲載

(3)募集方法

 郵送,ファックス又は直接持参の方法によるほか,町公式ホームページのお問い合わせフォームによる

3.岩手町の結果概要

意見の応募はありませんでした

岩手町以外の自治体のパブリックコメントに寄せられた意見の内容と協議会の考え方

岩手町のパブリックコメントに意見は寄せられませんでしたが,基本構想(案)に関するパブリックコメントは協議会の全構成市町で実施いたしましたことから,当町以外に寄せられた意見と協議会の考え方について公表いたします。

なお、八幡平市・滝沢市・葛巻町・矢巾町では意見は寄せられませんでした。

1.盛岡市実施分

(1)実施期間

 1回目:平成26年9月1日(月)から9月30日(火)まで

 再実施:平成26年11月4日(火)から12月3日(水)まで

(2)提出者数

 個人(59人)

(3)意見数

 136件

(4)寄せられた意見と協議会の考え方

 類似したご意見は取りまとめの都合上整理していますのでご了承ください

 □広域化全般に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  一極集中の大型焼却場建設は絶対反対。  構想(案)では,3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進,環境負荷の軽減,災害対策の強化,効率的な廃棄物処理システムにより,県央ブロック内の循環型社会形成を目指し各市町がごみ減量・リサイクルに取り組むこととしておりますが,焼却処理しなければならないごみについては,効率的・安定的に処理するとともに,処理の際に発生する熱エネルギーを有効に活用するため,ごみ焼却施設の集約化を進めようとするものですので,御理解をいただきたいと存じます。
2  なぜ,3市5町の大量のごみを集めて,新大型焼却炉で処理しなければならないのか理解できません。
 今ある焼却炉で十分なはず。環境への影響も考えてください。
3  岩手県ごみ処理広域化計画は15年前に策定したものであり,この計画の最大のポイントはダイオキシンの排出抑制であったが,ダイオキシンの削減対策は広域化しなくとも平成15年には完了し,計画は初期の大きな目標の一つを失っている。
 県北ブロックでは,事業中止と広域化組合の解散方針が決定されるなど「県の広域化計画」は破綻しており,中止を含む根本的見直しが必要であるにもかかわらず,県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想(案)は,この県の広域化計画をベースにし,広域化の必要性を,県の広域化計画の第2のポイントであるごみ処理の効率化としているが,これはかなり苦しい理由づけである。
 むしろ車両燃料費の高騰などによるごみの収集・輸送にかかるコスト増,ごみ搬送車の集中による環境負荷の増大,ごみ分別・収集方法の不統一によるごみ減量・資源化の停滞などが危惧され,根本的な見直しが必要である。
 県央ブロックでは,ダイオキシン類の削減のほか,リサイクルの推進,未利用エネルギーの有効活用,廃棄物処理コストの低減などを目指している県ごみ処理広域化計画との整合性を図りながら,さらに,3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進,環境負荷の軽減,災害対策の強化,効率的な廃棄物処理システムによる循環型社会の形成を目指して本構想を策定し,広域化を進めようとしているものですので,御理解をいただきたいと存じます。
4  構想(案)では,メリットばかり強調されてデメリットに対する検討が行われていない。
 デメリットも検討を行い広域化を判断するべきである。
 構想(案)では,メリットとデメリット及びデメリットへの対応についても検討したうえで,広域化を進めることとしているものですが,メリットデメリットについてまとめた内容を追記します。
 □建設地に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  盛岡市クリーンセンターの場所(上米内地内)に,広域化により集約した新ごみ焼却施設を建設することには反対する。
 現在の盛岡市クリーンセンターを建設する際に施設周辺の住民と締結した覚書を守るべきである。
 新ごみ焼却施設の建設地は,県央ブロック内のほぼ中央に位置し,ごみ排出量がブロックの64パーセント,人口が62パーセントを占めており,効率的なごみ処理が可能となることから,盛岡市を想定しているものです。
 なお,新ごみ焼却施設の具体的な建設地につきましては未定であり,今後,施設整備に関する検討委員会を設置し,周辺土地利用状況,電気や水道などのユーティリティ条件,搬出入道路状況,法規制条件のほか,住民との間で締結されている覚書など地域の事情も踏まえ検討を行い,選定することとしております。
2  嫌なもの,汚い物,危険物は上米内地区への持ち込みは絶対反対。盛岡市クリーンセンターの建設時に締結した覚書は絶対に守る事。
3 上米内地区は,半世紀にもわたってごみ捨て場にされてきました。盛岡市クリーンセンターの場所に新工場建設は孫子の代までゴミ捨て場にするということです。大反対です。
4  盛南地区は商業地域として開発,盛北地域は,ごみ処理地域といわんばかりの政策で同じ盛岡市民として屈辱を感じる。
5  米内地区住民は長年にわたり公害と精神的負担を強いられてきました。
 現在の盛岡市クリーンセンターから半径10キロ以外に建設するよう意見とします。
 □ごみの減量・自区内処理に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  広域化によりごみ処理を担当する事務組合とごみ減量・資源化に取り組む自治体とが分離することは,ごみ処理事業全体のごみ減量・資源化による真の効率的展開を阻害する可能性が高い。
 ごみ減量・資源化のための取り組みとして,自治体による行政としての「分別の徹底」と「ごみ収集方法の改善」が重要である。
 広域化計画にはこうした視点が希薄である。
 構想(案)は,県央ブロック内の今後のごみ処理の方向性を示すものであり,基本方針の中に3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進についても掲げているところです。
 広域化後は,新一部事務組合と構成市町が連携し,ブロック内でごみ処理全体に係る施策の推進を一体的に取り組むことにより,効率的なごみ処理を図っていくこととしております。
 なお,ごみ減量やリサイクルに関する具体的な取組みについては,今後ごみ処理基本計画を策定する中で検討してまいります。
2  広域化による集約した新ごみ焼却施設から遠く離れた場所となる盛岡市以外の市町では,ごみ問題に関する関心が薄れてしまい,ごみの減量やリサイクルの取組が後退してしまうので,いまのままの自区内処理を行うべきである。  構想(案)は,県央ブロック内の今後のごみ処理の方向性を示すものであり,基本方針の中に3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進についても掲げ,ブロック全体でごみの減量・リサイクルに取り組むこととしております。
 また,各構成市町においては,廃棄物を受け入れる地域の負担を軽減するために,これまで以上にごみ減量・リサイクルに取り組むこととしておりますので,御理解をいただきたいと存じます。
3  ごみ問題は全住民,事業者の意識的取組によって解決すべき問題です。
 各自治体による 自区内処理を基本とするよう求めます。
4  ごみ問題を解決するためには,住民参加のごみ行政をすすめ,分別収集をすすめごみ減量を優先することです。
 自分たちのごみは自分の地域で処理をし,行政と一緒になって取り組むべきではないでしょうか。
5  ゴミ分別も個々の家庭で温度差がある中で,広域化となると更に無分別となり,これが大量に焼却されることで有害化学物質が出て,市民県民に健康被害が増えるのは明らかです。
 自区内処理が基本です。
 □環境負荷・環境汚染に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  ブロック内では,環境負荷は減ることになっても,新ごみ焼却施設周辺の環境負荷は増えることになり,施設周辺の住民にのみ負担をかけることになるのでごみ焼却施設を集約することには反対する。  ごみ焼却施設を1施設に集約した場合に,県央ブロック全体での環境負荷が最も軽減される試算となっております。
 また,運搬車両の増加による施設周辺の環境負荷及び交通量の増加につきましては,中継施設を設置し,搬入車両の削減等を図ることについて検討することとしております。
 なお,環境に与える影響への具体的な対策につきましては,建設地決定後に実施する環境影響評価等の結果を踏まえ検討してまいりますので,御理解をいただきたいと存じます。
2  集約したごみ焼却施設へごみを運搬する車両が増加することになり,排気ガスの増加,騒音,振動,交通渋滞など施設周辺の住民への負担が増えることになるので広域化には反対する。
3  広域化によりごみ焼却施設を1つに集約した場合,焼却する量が増えるのだから,排出されるダイオキシン類や有害物質の量も増え,施設周辺住民への影響が大きくなるので広域化には反対する。  新ごみ焼却施設では,法律で定められた排出基準よりも厳しい基準の設定を検討するなど,施設周辺住民への影響の低減に配慮して計画してまいりますので,御理解をいただきたいと存じます。
4  構想(案)には,3市5町の大量のごみを処理する大型施設で現在の倍以上を焼却する場合の環境への影響や,交通量,騒音,振動などの生活への影響についての説明や解決策の提示が全く示されていない。  構想(案)は,県央ブロック内の今後の廃棄物処理の方向性を示すものでありますことから,環境に与える影響への具体的な対策につきましては,建設地決定後に実施する環境影響評価等の結果を踏まえ,検討してまいります。
5 構想(案)には,広域化による盛岡市民への影響がどうなるか,全く示されていない。
 現在の盛岡市クリーンセンターが稼動してから,これまでにどれだけの有害化学物質が放出されたのか総量で明らかにすべきです。
 また,新しいごみ焼却施設からどれだけの量の有機化学物質が排出されるのか知らせるべきです。
 盛岡市クリーンセンターが排出した有害物質の排出量については把握しておりませんが,法律で定められた基準よりも厳しい排出基準を設け運転しております。
 また,新ごみ焼却施設では,施設周辺環境への影響が低減するよう,法律で定められた排出基準よりも厳しい基準の設定を検討してまいりますことから御理解をいただきたいと存じます。
 □災害時等の対応に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  事故や災害などによりごみ焼却施設が使えなくなった場合,ごみ処理に支障がでることから,焼却施設の集約化は行わないほうがよい。  故障など施設自体の問題により,ごみの焼却処理ができなくなった場合につきましては,他の自治体等への支援要請を行うことで対応することになります。
 なお,構想(案)では,新ごみ焼却施設の強靭化を図り,災害に強い施設を建設することとしていますが,災害を原因として焼却処理ができなくなった場合につきましては,県内の各自治体との間で締結しました災害相互応援に関する協定により対応することとなりますので,御理解をいただきたいと存じます。
 □住民負担に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  広域化は住民サービスの低下,住民負担の増につながる。  ごみ処理の広域化は,県央ブロック内で収集したごみを共同処理することですが,ブロック内構成市町の収集に関するサービスが低下することがないよう検討することとしております。
 また,処理施設の集約により,建設費などの削減が図られる試算となっていることから,各市町が単独でごみ処理を行うより負担が増えることは無いと考えておりますので,御理解をいただきたいと存じます。
2  ごみ処理の広域化は多額の経費がかかることになる。これ以上,住民負担を増やすべきではない。
3  ごみ処理の広域化は運搬距離が長くなることでエネルギーを浪費することになる。  構想(案)では,広域化によりごみ焼却施設を1つに集約することとしており,施設までの運搬距離が長くなり,車両の燃料使用量は増えることになりますが,施設の集約により,焼却するための燃料使用量,電気使用量などが削減され,収集から焼却までに使用するエネルギーは削減される試算となっておりますので,御理解をいただきたいと存じます。
 □その他意見
意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  広報の内容は,意見募集の概要のみで構想(案)の具体的な内容が載っておらず,構想(案)の内容は資料の配置先に足を運ぶかインターネットが使えなければ見ることが出来ないし,住民説明の回数も少なすぎる。もっと住民への説明を行うべきである。  構想(案)に対する県央ブロック構成市町の住民の意見を伺うため,各市町においてそれぞれに定められた手続きに従ってパブリックコメントを実施いたしました。
 なお,構想策定後におきましても機会を捉えて説明会を開催するなど,説明に努めてまいります。
 また,建設候補地の選考過程や施設整備計画策定の際には,適宜,住民の皆様へ情報提供を行い,作業の透明性を確保するとともに,意向の把握に努め,ご理解を得ながら進めてまいります。
2  構想(案)への意見募集について,広報には意見募集の概要のみで構想(案)の具体的な内容が載っておらず,内容は資料の配置先に足を運ぶかインターネットが使えなければ見ることが出来ないし,住民説明の回数も少なすぎる。もっと住民への説明を行うべきである。
3 3市5町のごみを盛岡市で焼却する驚くべき計画ですので,市民に十分な資料を提供し,全市民を対象に全地域での説明会を開くべきです。
4  住民説明会が,現在の施設周辺住民のみを対象として行われているが,全市域で同じ説明会を開催するべきである。
5  この構想(案)については,盛岡市クリーンセンター周辺住民だけではなく,関係市町全住民に周知し,パブコメを求めることを強く求めます。そのために,パブコメ期間を延長するよう求めます。

■反映区分  A:計画等に盛り込むもの    B:計画等に盛り込み済みのもの

         C:計画等に盛り込まないもの D:その他、要望・意見・感想等

 

2.雫石町実施分

(1)実施期間

 平成26年9月1日(月)から9月30日(火)まで

(2)提出者数

 個人(1人)

(3)意見数

 4件

(4)寄せられた意見と協議会の考え方

 

意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  処理施設の大規模化により、施設を受け入れる地域住民に、大気・地下水汚染やごみ等の運搬車両の増大など多大な負担がかかるから反対。  新ごみ焼却施設では,施設周辺環境への影響が低減するよう,法律で定められた排出基準よりも厳しい基準の設定を計画してまいります。
 また,運搬車両については,中継施設を設置し施設への搬入車両の削減を行い負担の軽減等を図ることについて検討することとしておりますので,御理解をいただきたいと存じます。
2 長距離運搬によりエネルギーを浪費するから反対。  構想(案)では,広域化によりごみ焼却施設を1つに集約することとしており,施設までの運搬距離が長くなり,車両の燃料使用量は増えることになりますが,施設を集約することにより,施設の燃料使用量,電気使用量などが削減され,収集から焼却までに使用するエネルギーは削減される試算となっておりますので,御理解をいただきたいと存じます。
3  災害や事故で、1つしかない施設が稼動できない・搬入路の通行止め・施設から遠い地域で大量の廃棄物が発生した場合など、ごみ等の処理が速やかにできなくなり混乱を来たすから反対。  故障など施設自体の問題により,ごみの焼却処理ができなくなった場合につきましては,他の自治体等への支援要請を行うことで対応することになります。
 なお,構想(案)では,新ごみ焼却施設の強靭化を図り,災害に強い施設を建設することとしていますが,災害を原因として焼却処理ができなくなった場合につきましては,県内の各自治体との間で締結しました災害相互応援に関する協定により対応することとなりますので,御理解をいただきたいと存じます。
4  それぞれの自治体内で処理しないと、ごみ減量意識が薄れる恐れがあるから反対。  構想(案)は,県央ブロック内の今後のごみ処理の方向性を示すものであり,基本方針の中に3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進についても掲げ,ブロック全体でごみの減量・リサイクルに取り組むこととしております。
 また,各構成市町においては,廃棄物を受入れる地域の負担を軽減するために,これまで以上にごみ減量・リサイクルに取り組むこととしておりますので,御理解をいただきたいと存じます。

■反映区分  A:計画等に盛り込むもの    B:計画等に盛り込み済みのもの

         C:計画等に盛り込まないもの D:その他、要望・意見・感想等

 

3.紫波町実施分

(1)実施期間

 平成26年9月11日(木)から10月9日(木)まで

(2)提出者数

 個人(1人)

(3)意見数

 4件

(4)寄せられた意見と協議会の考え方

意見等の内容 協議会の考え方 反映
区分
1  紫波町はこれまで努力して,可燃性ごみの量を減らしてきたのだから,広域化することで,分別の内容を,生ゴミやプラスチックを燃やす他の自治体に合わせるようなことはしないでほしい。  構想(案)は,県央ブロック内の今後のごみ処理の方向性を示すものであり,基本方針の中に3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進についても掲げ,ブロック全体でごみの減量・リサイクルに取り組むこととしております。
 また,各構成市町においては,廃棄物を受入れる地域の負担を軽減するために,これまで以上にごみ減量・リサイクルに取り組むこととしておりますので,御理解をいただきたいと存じます。
2 ごみは本来「燃やさない」「埋めない」という方向に進むべきであり,熱回収効率の悪いサーマルリサイクルを推進するために,大量のごみを焼却することには反対。  サーマルリサイクルは,廃棄物の焼却処理の際に発生する熱エネルギーを回収し,有効利用することであり,サーマルリサイクルを行うために,ごみの焼却処理を行うものではありません。
 ごみの減量・リサイクルを行ったうえで,焼却処理しなければならないごみを一箇所に集め,焼却することで,連続燃焼による安定的な焼却処理を実現し,その際発生する熱についても,エネルギーとして有効に利用することとしておりますので,御理解をいただきたいと存じます。
3  広域化により今よりも収集のサービスが低下することがないようにしてほしい。  ごみ処理の広域化は,県央ブロック内で収集したごみを共同処理することですが,ブロック内構成市町の収集に関するサービスが低下することがないよう対策を検討することとしております。
4  広域化によりごみ処理の実施主体が,市町村から一部事務組合へ移ると,市民の声が届きにくくなったり,ごみ問題の対応が柔軟に出来なくなる。  広域化後は,新一部事務組合と構成市町が連携し,県央ブロック内でごみ処理全体に係る施策の推進を一体的に取り組むことにより,効率的なごみ処理を図っていくこととしておりますので,御理解をいただきたいと存じます。

■反映区分  A:計画等に盛り込むもの    B:計画等に盛り込み済みのもの

         C:計画等に盛り込まないもの D:その他、要望・意見・感想等

 

説明会等

パブリックコメントの実施に併せて,既存のごみ処理施設周辺住民,関係機関等へ基本構想(案)の概要の説明を行い,意見をいただきましたのでその内容についても公表いたします。

 

説明会の実施状況
市町村名 対象者 開催日 人数
盛岡市 既存施設周辺住民 9月12日、16日、17日、29日(4地区) 計107人
盛岡市廃棄物対策審議会 9月22日 17人
盛岡市玉山区地域協議会 10月2日 11人
盛岡市クリーンセンター公害防止対策協議会 8月25日 14人
盛岡市廃棄物処分場環境保全対策協議会 8月29日 7人
盛岡市きれいなまち推進員 10月7日から11月18日まで(19地区) 計454人
滝沢市

既存施設周辺住民

10月29日 10人
紫波町 10月1日 18人
矢巾町 8月22日 7人

1.盛岡市

(1)既存施設周辺の住民

  □広域化全般に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  盛岡市は自らが掲げたごみ減量の目標すら達成できないのに,ごみの減量目標の達成を厳しく求める国の交付金を受ける資格がないのではないか。  施設の建設に国の交付金を活用できることは自治体の財政にとって重要であると考えております。
2  構想(案)では,広域化のメリット・デメリットは何か。  メリットは,建設コストおよび環境負荷の軽減,施設の耐震・耐水化による防災効果の向上,デメリットとしては,収集運搬距離の増加,交通量の増加が挙げられます。
 構想(案)では,中継施設の設置や環境配慮型の車両導入等によりデメリットの解消を検討していくこととしております。
3  構想(案)に,広域化によって分別や収集,焼却,処分などごみ処理全体がどのようになるか示すべきである。  可燃ごみの分別については,焼却施設の集約に合わせて,受入れるごみの種類を統一する必要があります。
 分別と収集,並びに処分については,県央ブロック内の施設の状況を考慮しながら,検討を進めていくこととしております。
4  小規模の施設のほうが今後より良い技術が導入された場合,建替えが容易ではないか。  建設に係る経費,環境負荷の面からも,小規模施設を複数建替えるよりも1施設に集約することのメリットが大きいと考えております。
5  国や県の誘導に従って広域化を進めるべきではない。  3市5町で構成する県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会において,広域化の必要性について検討し,広域化を進めようとしているものです。
6 盛岡市以外からごみが搬入されてくることについて住民の理解が得られないと思う。  3市5町で構成する県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会において,広域化の必要性について検討し,広域化を進めようとしているものであり,住民の理解が得られるよう努めてまいります。
7 盛岡市以外の7市町は広域化に対してどのように考えているのか。  盛岡市以外の市町についても,県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会において協議を行い,広域化する方向で意見は一致しております。
8  し尿処理について1箇所にすることは経費削減になるのでいいことだと思うし,ごみ焼却施設も1箇所にまとめることでよいと思う。  し尿処理施設は汲み取りの関係,下水道普及の増加に伴い規模縮小し,将来的には集約していく方向性で考えております。
 ごみ処理施設はコスト,環境負荷の面から有利なことから集約化を進めることとしております。
  □建設地に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  構想(案)には,建設地候補地の選考を行う施設整備に関する検討委員会のメンバーの構成が書かれていない。
 行政の言いなりになる人選をするのであれば問題ではないか。
 施設整備に関する検討委員会は,環境保全あるいは廃棄物の処理に関する専門的な知識を有する方々による構成を考えております。
2  平成27年度から平成29度までの間で,どのようにして候補地を決めるのか記載されていない。  平成27年度に施設整備に係る検討委員会を設置して検討を進めていくこととしております。
3  市の職員から,盛岡市クリーンセンターの隣の土地は次のクリーンセンターが建つところだとの話を聞いたことがある。
 候補地は内定していて,大きな場所を残しておいているのではないかと思うし,どうしていつも米内地区なのか。
 建設地については,盛岡市を想定しているほかは未定となっております。
4  15年間で有害廃棄物が数千tという計算になり,猛毒のダイオキシンが0.1g,それが煙突からこの地域にばら撒かれてきた。
  盛岡市クリーンセンターを延命すると,この先15年間こうした環境負荷を負わされ,まして,今よりも倍になる1日当たり500tの大型焼却炉をこの地域に建てられ,それが数十年も続くということは許されないと思う。
5  盛岡市クリーンセンター建設時に住民と締結した覚書に基づき,施設更新の際は住民投票やアンケートを実施して,住民の意見に沿って進めてほしい。  新ごみ焼却施設の建設地は未定ですが,盛岡市クリーンセンターの場所が,建設候補地になった場合には,覚書に基づき誠実に対応してまいります。
6  盛岡市クリーンセンター建設時に地域住民と締結した覚書には,分散型立地を原則とすることを遵守することとされており,今回の一極集中とは相反している。
また,覚書によると盛岡市クリーンセンターの跡地,その側には新焼却施設を作れないことははっきりしているのではないか。
7  他の市町からお願いされる前に盛岡市が建設地に手を挙げたのか答えてほしい。  県央ブロック8市町の地勢から考えると,盛岡市がブロックのほぼ中心に位置していること。人口とごみの量の6割超が盛岡市であり,効率的なごみ処理が可能となることから盛岡市を想定したものです。
 □ごみの減量・自区内処理に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  構想(案)の基本方針にもなっている,3R(発生抑制,再使用,再生利用)について具体的にどのような働きかけを市民にしてゆくのか。  3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進・ごみの減量の取組みについては,構想(案)の基本方針に掲げておりますが,日頃からの継続した取組みが必要だと考えており,今後策定するごみ処理基本計画の中で検討してまいります。
2  広域化すれば,ごみの減量やリサイクルへの取組みについて,今までよりもきめ細かな対応ができなくなるのではないか。  現在の分別,収集などを一度に変えるのは難しいと考えますが、新ごみ焼却施設で受入れる基準を決めることで、焼却するごみの分別について統一が図られると考えています。
 資源化などについては,現在の分別区分が後退しないことを基本と考えております。
3  地域で発生したごみは,その地域で処理すること(地産地焼)がこれからの考え方ではないか。
 補助金があるからと言って広域化するのではなく,それを否定する形で新たな方法を見出すことが大切なのではないか。
 現在,一部の市町村においては,一部事務組合により廃棄物の共同処理を行っている状況にあります。
 構想(案)では,3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進,環境負荷の軽減,災害対策の強化,効率的な廃棄物処理システムにより,県央ブロック内の循環型社会形成を目指すものであります。
 □環境負荷・環境汚染に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  盛岡市クリーンセンターでは,この15年間にどれだけの有害化学物質が放出されているのか,その総量を教えてほしい。  盛岡市クリーンセンターが排出した有害物質の排出量については把握しておりませんが,法律で定められた基準よりも厳しい排出基準を設けて運転しております。
2 盛岡市クリーンセンターの焼却処理量は約230t/日くらいだと聞いているが,それが倍くらいになるのであれば,当然放出されるごみ有害化学物質も増えるはずであり,その量がどれくらいになるのかが一言も触れていないというのは,いくらなんでも酷い説明である。  新ごみ焼却施設では,施設周辺環境への影響が低減するよう,法律で定められた排出基準よりも厳しい基準の設定を検討してまいります。
3  二酸化炭素は県央ブロック全体では抑制されるとのことだが,焼却施設が1つになることでどのような影響を及ぼすかについて綿密な資料がないと納得できない。
4  搬入先の盛岡市には運搬車両などたくさん通行すると思うが道路整備も必要になるのではないか。  道路整備については,建設地が決定した後に,交通の状況や道路整備の状況を考慮して検討することになります。
 収集運搬車両については,できるだけ台数を減らすために中継施設での大型車両への積替えなどの対策を検討してまいります。
5  地方自治体の最も大事な仕事は住民の安全,健康を守ることだと思うが,現在の3市5町のごみを一極集中した場合の盛岡市と盛岡市民の環境はどうなるのか,その資料が全くない。  構想(案)は,県央ブロック全体のごみ処理の方向性と基本方針を示しているものであり,環境負荷についてもブロック全体で試算したものとなっております。
6  車両が減ると言っていたが,最終的に1ヶ所に来る車両台数は何台か。中継施設は何カ所想定されていて,何台くらいの車両に集約されるのか。  構想(案)では,中継施設の建設地として,八幡平市,岩手・玉山環境組合,矢巾町の盛岡・紫波地区環境施設組合それぞれの焼却施設跡を想定しています。
 平成43年の収集運搬車両の総数は323台/日を想定していますが,中継施設での積替えにより,270台/日の車両数に削減されると想定しております。
7  収集運搬車両が関係する事故は大なり小なり発生しており,大きい車両は事故も大きくなる。
 車両の事故対策は計画の中では考えられないのか。
 盛岡市クリーンセンターの周辺は通学地域であり,子供たちの安全確保が必要である。
 事故対策については,施設の場所,搬入車両台数の増加,車両の大小などに関わらず,必要と考えております。
 □災害時等の対応に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  災害に強い廃棄物処理施設ということの説明があったが,万が一,施設自体に何かあった場合の対応はどのようにするのか  県内の市町村や一部事務組合との間で締結しております災害相互応援に関する協定により対応することになります。
 □住民負担に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  広域化によって運搬距離が長くなることで,収集にお金がかかると思うがいかがか。  収集運搬距離が長くなると,経費や収集効率の面でデメリットを生じますが,中継施設を設置することで,デメリットの解消を検討してまいります。
2  広域化することで運賃等様々な経費がかかるがその負担をどのように考えるのか  各市町のごみ排出量で按分するなどして公平な負担割合について,検討してまいります。
 □ライフサイクルコスト等の試算内容に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  平成41年度以降のランニングコストの試算について,1施設集約の規模が500トン/日で計算しているのに対し,6施設建替えの規模が現在と同じ約700トン/日で計算しているが,これでは比較にならないのではないか  1施設集約と6施設建替えの施設規模を500t/日とする内容についても試算いたします。
2  集約後のランニングコストの期間が15年間と設定が短い。一般的に30年といわれる施設の使用期間で比較しないと公平な比較にならないのではないか。  比較期間を,30年間とする内容についても試算いたします。
3  収集運搬コストを計算するための距離が,各市町の役所・役場から焼却施設までとなっていて,実態を反映していないのは非現実的ではないか。  実際の収集運搬に係る総走行距離の算出が困難であることから,各市町からの平均的な距離を基に運搬コストを試算するため,役所,役場を設定しております。
 □構想(案)の表記に関する意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  パブリックコメントや説明会が終わっていない段階で,構想(案)では,10月に策定することを前提としていることは,市には最初からの住民の意思を聴こうという姿勢が感じられない。
 3市5町のごみを1ヵ所に集中するという中身を,一部の住民だけに説明してごり押しするというのはとんでもないと率直に思う。
 住民説明会の中で,「これから検討する」という表現にするべきとの要望があったため,構想(案)においては「これから策定しようとするもの」という表現に変更いたします。
2  パブリックコメント掲載の構想(案)の内容は一文を見ると“10月に策定しました”とあたかも決定した内容であり,文面を訂正するべきではないか
 □その他意見
意見等の内容 協議会の考え方
1  この広域化についてはもっと時間をかけて意見を聞いたりするべきで,急ぐやり方は適正ではない  構想(案)に対する意見については,パブリックコメントを実施して広く意見をいただくこととしております。
2  市内全域で説明会を開催してほしい
3  基本構想の策定は10月ではなく,広く意見を聴いてほしい。

(2)盛岡市廃棄物対策審議会

意見等の内容 協議会の考え方
1  広域化を進めるにあたって,各構成市町で一段と強化した排出抑制の取組みを行う必要がある  可燃ごみの分別については,焼却施設の集約に合わせて,受入れるごみの種類を統一する必要があります。
 このほかのごみについては,既存施設の内容に合わせて,3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進・ごみ減量に取り組むこととしております。
2  焼却施設を1つにすると,排出される灰を処分する最終処分場に影響がでるので,具体的な検討をする必要がある。  当面は,現在の施設を使用していきますが,将来的には,最終処分場の集約化についても検討することとしております。
3  各試算における施設のライフサイクルが短いのではないか。実情に合わせた期間で試算すべきである。  意見の内容を踏まえた試算を行います。
4 施設規模を決める要因の1つである人口推計をもう少し厳しくするべきできである。  人口推計については,今後構想を具体化するための各種計画を策定する際に,その都度,精査してまいります。
5  平成41年度に一度に切り替えるのではく,今ある施設で長く使えるものをぎりぎりまで使い,その時点での規模で建設するべきではないか。  対応について,検討してまいります。
6 広域化により,現在の収集頻度,集積場所の数が少なくなるなど,市民サービスの低下を招かないようにする対策が必要である。  焼却施設の集約化により分別区分に関しては影響が想定されますが,収集頻度等,現在のサービス内容の低下を招かないよう検討してまいります。

(3)盛岡市玉山区地域協議会

意見等の内容 協議会の考え方
1  施設の建設地の決定などにあたっては,先に決定ありきではなく,住民と十分な話し合いを行ってもらいたい。  建設地については,施設整備に関する検討委員会を立ち上げて検討していくこととしておりますが,候補地が具体的になった場合には,関係する住民への十分な説明を行い合意形成を図りながら進めてまいります。
2  集約化により,建設地周辺では負荷が増えることになるので,いわゆるデメリットについては,過小評価することがないよう対応してもらいたい。  施設周辺の住民のデメリットを出来るだけ減らすための対応に努めてまいります。

(4)盛岡市クリーンセンター公害防止対策協議会

意見等の内容 協議会の考え方
1  直ちに1施設集約化ではなく,コストの差異がない3施設建替えも含めて検討を行うこと  意見の内容について,検討いたします。
2 検討にあたっては,生涯コストを示すLCC(ライフサイクルコスト),環境負荷を示すLCA(ライフサイクルアセスメント)のシュミレーションを精査すること。  試算の内容については,精査を行うことといたします。
3  新施設の建設にあたっては,現在の施設の覚書の内容に基づいた整備計画を考えること。  施設の建設にあたっては,住民との間で締結された覚書を踏まえ検討してまいります。

(5)盛岡市廃棄物処分場環境保全対策協議会

意見はありませんでした

(6)盛岡市きれいなまち推進員(きれいなまち推進懇談会)

意見等の内容 協議会の考え方
1 広域化にあたっては,(盛岡市より分別内容が)ゆるい自治体のものを厳しくしてほしい。  新ごみ焼却施設の稼動に合わせて分別を統一することになるところですが,現在の分別区分が後退しないことを基本と考えております。
2 盛岡市クリーンセンター建設時の覚書を守って,米内地区には施設を建設するべきではない。  建設地については,今後,施設整備に関する検討委員会を立ち上げて選定していくこととしており,具体的な建設地は未定となっております。
3  環境負荷対策は,技術的に小型の施設でもできるのだから,広域化する必要はない。  現在の6施設を建替えた場合には,集約化するよりコストがかかることや,環境負荷が大きいなどの課題があることから,施設の集約化を進めようとしているものです。
4  葛巻とか八幡平とか矢巾とかほかの地域のごみを盛岡で焼くことになれば,これは大変な問題になってくる。  構想(案)では,県央ブロック内のごみ焼却施設について, 建設費・環境負荷の面から1施設に集約することとしておりますが,県央ブロック内のほぼ中央に位置し,ごみ排出量がブロックの64パーセント,人口が62パーセントを占めており,効率的なごみ処理が可能となることから,盛岡市を想定しているものです。

 

2.滝沢市

(1)既存施設周辺の住民への説明会

意見等の内容 協議会の考え方
1  構想をスケジュールどおりに進めて,平成40年には,現在の滝沢清掃センターを廃止してほしい。 スケジュールに沿って進められるよう努めてまいります。

 

3.紫波

(1)既存施設周辺の住民への説明会

意見はありませんでした

 

4.矢巾

(1)既存施設周辺の住民への説明会

意見はありませんでした