町と沼宮内高校と協働の取り組みを紹介します(令和4年5月)

本町では、持続可能なまちづくりに必要である「地域共創人材」の育成を推進することとし、選ばれる町・選ばれる高校の実現に向けて、これまで町と学校が別々に行っていた活動を相互に連携を強化しながら実施していくこととしています。

 

地域外からの入学生の受入

本町と沼宮内高等学校では、地元の高校の存続に向けて地域外(県外)からの生徒募集を行い、令和4年度に強豪のホッケー部に入部を希望する宮城県の生徒2人を受け入れました。また本町のSDGsの取り組みに興味を寄せた東京都の生徒1人も入学しています。町内で下宿生活をしている宮城県からの2人は、1年生ながら主力ホッケー選手として試合出場を重ねており、今後の活躍も期待されます。

下宿においては、受入者・下宿者それぞれに町から補助金を交付し、受入促進支援と下宿生活応援を行っています。この下宿支援は、次年度以降も継続し、さらに県外からの生徒募集を増やしていく予定です。町では、今後3年間で地域外からの入学生の増加が見込まれた場合は、学生寮を建設する方針を視野に入れています。

進学に向けた「公営塾」の設置

本町では、初の試みである公営塾「ゆはず未来塾」を沼宮内高等学校敷地内にあるセミナーハウスに令和4年5月9日に設置し、国公立大学受験を目指す2年生6人が学習を始めました。町では、運営を民間企業に委託し、無料で学習の場を提供しています。1年生の進路決定後は更に塾生の増加が見込まれます。地元の高校で多様な進路に対応するほか、入学者の減少が進む中において更なる魅力化を進めるものです。

「岩手県立沼宮内高等学校」岩手町からの支援ページへ(別ウィンドウが開きます)

町人材育成とした取り組み

本町と沼宮内高等学校では、地元企業や外部団体の協力を得ながら「総合的な学習の探求の時間」の授業を活用し、生徒自身が内発的な動機で主体的に取り組むことを目的に、地域社会について地域の人と関わりながら学ぶカリキュラムを進めています。1年生は、地域の課題解決のアイディアやプレゼン力を高めるための探求を、2年生は、インターシップを受け入れる地元企業の協力により、起業体験プロジェクトなどを進めています。今年10月に開催される「沼高文化祭」を町の「産業まつり」と同日開催することとしており、生徒の成果発表を通じて町民との交流が期待されます。

また、昨年の東京オリンピックでは、アイルランド女子ホッケーチームの事前合宿を岩手町で誘致し、町民を挙げての歓迎と児童生徒とのホッケー交流、英会話交流が行われました。これを契機に高校生の海外派遣、沼宮内高校卒業生であるオリンピアンとの交流なども行う予定であり、交換留学等も今後期待されます。

アイルランド女子ホッケーチームの事前合宿の様子ー2021年7月11日(日)~7月18日(日)