今回の新型コロナワクチンの接種については、自らの意思で接種を受けていただくことになります。接種を受けるかの判断に当たっては、国や県、市町村において、感染症予防の効果と副反応等のメリット・デメリットについて、正確かつ迅速な情報提供に努めていきます。
 なお、職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをすることのないようお願いします。
 また、今回のワクチン接種では12歳以上の方が接種を受けることができますが、16歳未満のお子さんについては、保護者の同意が必要です。保護者の方におかれては、行政からの情報などを参考にしながら、この機会にお子様とワクチンを接種するかどうか充分にご相談のうえで、ご判断してください。

接種後に起こる可能性のある症状(副反応)について

 新型コロナワクチンの接種後に、発熱や痛み、頭痛等の症状が起きた時の対応等についてお知らせします。
 日本で現在、接種が進められている新型コロナワクチン(ファイザー社及び武田/モデルナ社のワクチン)は、高い効果がありますが、接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れることがあります。
 具体的には、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状です。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。
 また、1回目の接種後よりも2回目の接種後の方が、こうした副反応の発現する頻度が高くなる傾向も確認されています。それは、1回目の接種により、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができることによって、2回目の接種時には、1回目より強い免疫応答が起こり、発熱や倦怠感などの症状がより出やすくなるためです。
 症状には個人差があり、1回目より2回目が必ず強くなるわけではなく、症状が無いからといって免疫がつかないというわけではありません。(※アストラゼネカ社のワクチンでは、2回目の接種後の方が副反応の頻度が低くなる傾向があります。)

◆症状が出たときの対応

 ワクチン接種後の発熱や痛みに対しては、医師が処方する薬以外にも、市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等))で対応いただくことができます。また、発熱時には、水分を十分に摂取することをお勧めします。
 また、ワクチン接種から数日~1週間くらい経過した後に、接種した腕のかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みが出てくることがあります。その多くは武田/モデルナ社のワクチンで報告されていますが、ファイザー社のワクチンでも起こることがあります。
 数日で自然に治ると報告されていますが、発疹がかゆい場合は冷やしたり、市販の抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ると、症状が軽くなります。こうした成分は、市販の虫刺されの薬などにも含まれています。
 症状が特に重かったり、長引くなどがあれば、医療機関等への受診や相談をご検討ください。

※詳細は、【厚生労働省HPの新型コロナワクチンQ&A】をご覧ください。

◆接種後の生活

 ワクチンは高い発症予防効果が確認されていますが、その効果は100%ではありません。また、他の方への感染をどの程度予防できるかも明らかではありません。ワクチンを接種した後も、マスクの着用など、感染予防対策の継続をお願いします。

ワクチンごとの情報について

▷薬事承認され、予防接種法に基づいて接種できるワクチンは以下のとおりです。
▷薬事承認申請されたワクチン
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン社(ヤンセンファーマ社)の新型コロナワクチン

安全性の評価について

◆接種開始後の安全性の評価

 国では接種開始後に、次のような方法で安全性についての情報を収集し、速やかに皆さまに情報を提供しています。

▷接種を受けた者への健康調査

 ファイザー社の新型コロナワクチンについて、先行的に接種を受けた2万人程度の医療従事者の方を対象に、接種後一定期間(約1か月)に起こった症状・疾病に関する調査を行いました。武田/モデルナ社の新型コロナワクチンについても、高齢者の方への接種と並行して、1万人程度の自衛隊員を対象に、接種後の様々な症状の頻度を調べる同様の調査を5月24日から開始しました。
この調査によって、接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛など、様々な副反応の頻度など調べています。
調査結果などについては、「新型コロナワクチンの接種後の健康状況調査 」をご覧ください。

最新情報:健康観察日誌集計の中間報告(令和3年9月10日)

▷副反応疑い報告と審議会での評価

 接種後に生じうる副反応を疑う事例については、医療機関に報告を求め、収集しています。
収集した報告について、厚生労働省の審議会に報告し、専門家による評価を行います。こうした結果を公表するなどして、安全性に関する情報提供などを行っていきます。
 報告いただいた副反応を疑う事例の中には、死亡やアナフィラキシー、血栓症、心筋炎・心膜炎などの重篤な報告例もありますが、その多くは現時点では、ワクチンとの因果関係までは検証されていません。引き続き、個々の事例について専門家による評価を行うとともに、更に情報を収集し、評価を行っていくこととされています。しかし、現時点において、ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとされています。
 これまでに報告された新型コロナワクチンの副反応疑い報告については、「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について 」をご覧ください。

※副反応疑い報告の報告状況については、速やかに皆さまに情報提供できるよう、審議会を通常より頻繁に開催し、審議会の度に公表することとしています。

最新情報:審議会開催結果(令和4年1月21日開催)

▷予防接種後健康状況調査

 高齢者など一般住民への接種が開始された後に、接種後に生じうる比較的頻度の高い健康状況の変化(発熱・接種部位の腫れなど)について、アンケート形式で調査を行う予定です。